山小屋とニホンミツバチ

2005-6年冬の大雪で壊れた屋根の修理で屋根裏にニホンミツバチがいることがわかりました。
工事に支障があるため、“すみません”と思いながら、巣を取り除きました。
当然参加者にお土産。

雪の重みで折れた屋根 その1

雪の重みで折れた屋根 その2

撤去前のニホンミツバチの巣。黒いところは蜜の有るところ、成虫はお仕事で外出中。

幸いなことにその後も小屋が気に入ったのか巣を作って毎年少量の「家賃」を頂いたりしていました。
桜川沿いにハリエンジュなど蜜源植物があり彼らにとって良いところなのでしょう。
2007〜8年は日本各地でミツバチ崩壊のニュースが有りましたが、小屋の巣もダニのせいか小さく、黒く変形していました。
元気になってと砂糖を溶かして置いてきました。

ダニ被害にあったのニホンミツバチの巣

 2009年の冬ごもりにはスズメバチの攻撃をうけていました。
大型のスズメバチの侵入を防ぐようケンタの隙間をなくす対策を講じました。
小型のクロスズメバチには数匹で取り囲み熱で戦う能力がニホンミツバチにはあります。
昨年の冬ごもりでは蜂の巣の外のケンタが一枚剥がされ、中の蜂の巣はすっかり取られていました。
熊の仕業です。以前からケンタにくまの爪痕がいくつもついていました。
何度も落ちて何度もトライしてやっとミツバチにたどり着いてすっかり綺麗に取られていました。

クマの爪痕

そして今年の草刈時、元の位置に元気に巣作りするミツバチがいました。
成虫がしっかり巣を囲み4層ほどになっていました。
まだ蜜の量は少なく巣もやわら かでした。
そして今回の冬ごもり、巣はしっかり大きくなりたっぷり蜜も蓄えていました。
そして、驚いたのは巣の位置が移動していました。
壁のケンタから 40cm程中に逃げているのです。
熊の手の届かない位置です。
熊の被害を学習してのことでしょうか。集団の誰が決断したのか。
たった4ヶ月の内に移動させ 立派に成長させていました。
野生の知恵と行動に敬意と感動です。

クマの攻撃をよけて小屋の内側にできた現在のニホンミツバチの巣。以前は40cm程右、外壁に沿って有りました。黒いのは成虫です。

 山小屋委員会 8期/中坪記

メッセージをどうぞ








メッセージ本文(ニックネームで投稿の方は最後に期、お名前も)


メッセージは、送信後30分以内なら編集、削除が可能です。
送信後、「クリックして編集」又は「Request Deletion:削除」のボタンで行って下さい。


 

Copyright © 2011 KGIWV-ASHINOKAI.COM All Rights Reserved.